三菱色鉛筆 No.888(コロリアージュ向け)
三菱色鉛筆 No.888は、コロリアージュ用に作られた油性色鉛筆36色セットです。
大人の塗り絵によく出てくる、花・植物・動物などをグラデーションをつけて塗るのに適した色が充実しています。
一般的な36色セットよりもニュアンスのある色味が多いので、雰囲気のある作品に仕上がりやすそうです。
三菱色鉛筆 No.888の特徴
魅力的なポイント
- パッケージがモノトーンのコロリアージュ風イラストのデザイン
- パステルカラーから同系色の暗い色まで段階的に揃っていてグラデーションをつけやすい
- 青系・緑系・茶系の自然界にある色が充実している
- 金・銀が入っている
気になる点
- ホルベインあたりと比べると芯が硬め
- 単色売りはしていないので、なくなったらユニカラーの近い色を買わないといけない
色見本
36色 左上から
ピーコックブルー/フォレストグリーン/グリーン/ウイローグリーン/イエローグリーン/エメラルドグリーン/ブリリアントグリーン/ブルーグリーン/セルリアンブルー/ブルーセレスト/スカイブルー/プルシャンブルー/ダークバイオレット/フューシャパープル/マゼンタ/ライラック/ラベンダー/ライトフレッシュ/ジョンブリアン/コーラルレッド/ローズ/ローズピンク/クリムソンレッド/バーミリオン/オレンジ/イエロー/レモン/ライトイエロー/オーカー/ブラウン/ココア/セピア/ブラック/ストーングレー/シルバー/ゴールド
色名が英語なのもオシャレですね。
シルバー・ゴールドが入っていますが、光の加減によってマットな光沢が見える感じです。
塗り絵には使いづらそうな白は入っていません。
私自身は色鉛筆画を描くときには、色のついた紙に描くのに白い色鉛筆も使っています。
色の系統ごとに濃淡のグラデーションがつけやすいような色のチョイスになってます。
黄味がかったピンク
ライトフレッシュ/ジョンブリアン/コーラルレッド
(人物を塗る時、肌色はライトフレッシュ、ほおの赤みはジョンブリアンが使えそうです。)
青味がかったピンク
ローズ/ローズピンク/マゼンタ
青緑
エメラルドグリーン/ブルーグリーン/ピーコックブルー
緑
ブリリアントグリーン/グリーン/フォレストグリーン
黄緑
ウイローグリーン/イエローグリーン
青紫
ライラック/ダークバイオレット
赤紫
ラベンダー/フューシャパープル
黄・オレンジ
ライトイエロー/レモン/イエロー/オレンジ/バーミリオン
茶
ストーングレー/セピア
(ストーングレーは茶色がかったグレー)
オーカー/ブラウン/ココア
もちろん、これ以外の組み合わせもいろいろ試して遊べそうです。
三菱色鉛筆No.888は、価格的にはプロ向けの「ユニカラー」と普及品の「880級」の間になります。
単品売りはしていませんが、ユニカラーで近い色味を補充することができます。
補充用ユニカラー対応表
コロリアージュ(塗り絵)に使った感想
ピンク系・水色系・黄色系の3本で、混色しながら塗ってみました。
ピンクは「ローズピンク」
水色は「スカイブルー」
黄色は「ライトイエロー」を使いました。
描き味は硬めのほうですが、発色はいいです。
筆圧のコントロールは、ホルベインやポリクロモスに比べるとやりづらいですが十分可能です。
ワックスの性質のため、重ね塗りはしにくいと感じますが、細い線を描くのは得意な色鉛筆です。
「ひみつの花園」のような細かい絵柄を、色鉛筆の発色をそのまま生かして塗るのに向いていると思います。
「青味がかったピンク」「赤紫」「青紫」「青緑」の系統で「ひみつの花園」のダウンロード版を塗ってみました。
同じ系統で濃淡揃っているので、塗り分けしやすいと思います。
青みピンク系は鮮やかな色味なので、この絵の中ではアクセント的に小さい花に使いました。
「黄・オレンジ」「緑」「黄緑」の系統でも塗ってみました。
黄色系の濃淡が充実しています。
ここではバーミリオンをアクセント的に使いました。