トンボ 色辞典
「トンボ 色辞典」は、他のセットにはあまりない、自然界にあるような微妙なニュアンスのある色合いが揃っています。
トーン別に10色ずつ紙のケースに入っていて、30色セット(10色×3箱)が3種類、全90色あります。
単品売りもしています。
私は第1集・第2集の60本を持っています。
1998年頃、見た目に惹かれて購入したのですが、発売は1988年だそうです。
意外にロングセラーの色鉛筆です。
色鉛筆画はこれをメインに描いてきました。
トンボ色辞典の特徴
魅力的なポイント
- 本のようなパッケージがオシャレ
- 自然界にある色名がついていて、イメージがひろがる
- 他のセットにはない落ち着いた中間色が多いので、あまり混色しなくても雰囲気が出やすい
- 単品売りしている
気になる点
- 薄い色は芯が硬めのものもある
- セピアのような暗い焦げ茶は入っていない
色見本
第1集の色見本です。
第一集
ペールトーン Ⅰ
薄紅(うすくれない)/珊瑚色(さんごいろ)/桜貝/水仙/若菜色/薄浅葱(うすあさぎ)/アクア/忘れな草色/ライラック/鳩羽色
ビビッドトーン Ⅰ
チェリー/蜜柑色(みかんいろ)/蒲公英(たんぽぽ)/シャルトルーズグリーン/パロットグリーン/ピーコックブルー/川蝉色(かわせみいろ)/ラピスラズリ/菖蒲色(あやめいろ)/黒
ディープトーン Ⅰ
臙脂色(えんじいろ)/栗色/枯葉色/銀煤竹(ぎんすすたけ)/オリーブイエロー/鶯色(うぐいすいろ)/千歳緑(ちとせみどり)/青褐(あおかち)/紫根(しこん)/土龍色(もぐらいろ)
第二集は、ペールトーン Ⅱ 10色/ディープトーン Ⅱ 10色/ライトグレイッシュトーン Ⅰ 10色
第三集は、フローレセンス 10色/ベリーペールトーン 10色/ダルトーン 10色
という内容です。
始めは第一集のみ試してみるといいと思います。
ビビッドトーンは、普通の12色セットに入っているような基本的な色、
ペールトーンは、白が混ざった淡い色、
ディープトーンは、暗いグレーが混ざった色、
ライトグレイッシュトーンは、明るいグレーが混ざった色、
フローレセンスは、蛍光色、
ダルトーンはディープトーンとライトグレイッシュトーンの間くらいの色
になります。
ペールトーン・ライトグレイッシュトーンは淡く繊細な色合いを楽しむためのトーンです。
ビビッドトーン・ディープトーンはけっこう発色がいいです。
セピアやチョコレートのような暗い焦げ茶は入っていないので、色鉛筆画を描くときはホルベインなどを単品で買い足したりしていました。
白も入っていません。
描き味は固めで、乾いた感触です。
コロリアージュ(塗り絵)に使った感想
第一集30色のうち、グレー・黒系を除いた27色を使って、混色はせずに塗ってみました。
淡い色合いの黄色~ピンク~紫~水色のグラデーションが繊細できれいなのですが、パソコンのモニターだとうまく再現できないのが残念です。
優しい色合いの塗り絵に仕上げたい時に向いている色鉛筆です。
細かい部分が塗りやすかったです。
次に、トーン別に塗ってみました。
ビビッドトーン・ディープトーンは色が濃く乗って、けっこうダイナミックな仕上がりです。
実際の塗り絵に使うときは、同じトーンの中だけでなく、淡い色で塗ったところに濃い色でアクセントを付けたりすると、絵が引き締まりそうです。