ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆
ファーバーカステルは、1761年創業、初めて鉛筆を製造したドイツのメーカーです。
定番中の定番ですね。
ポリクロモス色鉛筆が、油性の色鉛筆になります。
同メーカーの他の画材と色番号を統一しているそうです。
12色・24色・36色・60色・120色の各種セットがあり、単品売りもしています。
私は最初24色セットを購入したのですが、その後バラで買い足して36色揃えました。
ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆の特徴
魅力的なポイント
- 1908年発売の歴史ある色鉛筆
- さらさらと色がよく乗り、混色しやすい
- 絵画的な深みのある色が揃っている
- 耐光性の表示がある
- 単品売りしている
気になる点
- 絵画向けの色名が、慣れるまで分かりづらい
- 価格が高いので、いざ買ってもなかなか気軽に使えない(私だけか)
色見本
24色セットの色見本です。
101ホワイト/104ライトイエローグレーズ/107カドミウムイエロー/109ダーククロームイエロー/115ダークカドミウムオレンジ/121ペールゼラニウムレーキ/219ディープスカーレットレッド/225ダークレッド/133マゼンタ/151ヘリオブルーレディッシュ/120ウルトラマリン/140ライトウルトラマリン/110フタロブルー/264ダークフタログリーン/163エメラルドグリーン/171ライトグリーン/168アースグリーンイエローウィッシュ/190ベネティアンレッド/187バーントオーカー/180ローアンバー/177ウォルナッツブラウン/274ウォームグレイ2/271ウォームグレイ5/199ブラック
モニターの色だと分かりづらいですが、24色中、茶系が4色(190/187/180/177)と充実しています。
そういえばパッケージに描かれている絵も茶系ですね。
ピンクは入っていませんし、水色系は少し紫がかっています。
グレーは濃淡2色が入っています。
24色のうち8色が茶系、白・黒・グレーの渋い色なので、静物・風景など絵画的な絵を混色して描くための基本的なセットだと感じました。
人物や花を描くには、その都度必要な色を買い足したほうがいいですね。
24色セットはスケッチに持っていくにはコンパクトで便利なセットです。
36色セットの色見本です。
102クリーム/111カドミウムオレンジ/217ミドルカドミウムレッド/124ローズカーマイン/125ミドルパープルピンク/249モーブ/157ダークインディゴ/153コバルトターコイズ/156コバルトグリーン/112リーフグリーン/191ポンピアンレッド/184ダークネイプルスオーカー
パステルカラーと言える淡い色はほとんど入っていません。
全体的に渋目の印象です。
色揃えにもドイツというお国柄が現れるのでしょうか。
描き味は硬すぎず柔らかすぎず、滑らかで混色もしやすいです。
筆圧のコントロールもしやすいです。
深みのある色合いでじっくりと絵を描きたくなるセットだと感じます。
各色の耐光性が、軸本体の色名の脇に星印で表示されています。
部屋に飾る作品を描くときに参考になりますね。
コロリアージュ(塗り絵)に使った感想
ピンク系・水色系・黄色系の3本で、混色しながら塗ってみました。
ピンクは36色セットの「124 ローズカーマイン」
水色は24色セットの「140 ライトウルトラマリン」
黄色は24色セットの「104 ライトイエローグレーズ」を使いました。
描き味はさらさらとよく色が乗り、混色しやすいです。
筆圧のコントロールが効きやすいので、花びらのぼかしも塗りやすいです。
ピンクも水色も、日本の色鉛筆のイメージより大人っぽい色合いです。
手持ちの24色セットのうち、白黒グレーを除いた20色を使った塗り絵です。
花は、赤系・オレンジ系・茶系・青系・赤紫・黄色を使いました。
葉っぱも、幅広く、緑系・茶系・青系・赤紫・黄色をランダムに使っています。
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ファーバーカステルはドイツのメーカーだからか、落ち着いた色合いが多いです。
24色は、風景や静物を描くための基本的な色揃えだと感じました。
塗り絵の場合は、36色以上はあったほうが楽しめそうです。
色数が増えてもパステルカラーは少なめなので、シックな色合いに仕上げたい時に向いてますね。
紙はコピー用紙だったのですが、さらさらとよく色が乗りました。
ばら売りでも、描き味を体験してみる価値はあると思います。
たぶん私だけだと思いますが、ネットで買おうとすると、パッケージがどれも深緑で、「ファーバーカステル ポリクロモス パステル」や「ファーバーカステル デューラ水彩色鉛筆」と間違えそうになります(笑)
「油性色鉛筆」は茶色い馬の絵が、「パステル」はピンクの馬の絵が、「水彩色鉛筆」は水色の馬の絵が目印です。